骨折のリスクについて

骨粗鬆症による骨折の危険因子

骨折リスク

骨折の既往歴
過去の骨折歴が、新たな骨折リスクにつながる可能性も

これまでに椎体(背骨)や大腿骨近位部(太ももの付け根)、上腕骨(腕のつけ根)、橈骨(手首のあたり)などの骨を骨折した経験がある方は、今後再び骨折を起こすリスクが高まることがわかっています。

とくに、骨粗鬆症が背景にある骨折は、軽い転倒や日常のちょっとした動作でも再発しやすくなっており、「一度折れた場所と同じ場所」だけでなく、「別の部位」にも骨折が起こることがあります。

これは、骨全体の強度が弱まっているサインでもあり、「たまたま折れただけ」と放置してしまうと、次の骨折が寝たきりや要介護のきっかけになってしまうこともあります。

当院では、過去の骨折歴がある方には、現在の骨の状態を丁寧に評価し、必要に応じて再発予防の治療や生活改善のご提案を行っています。 「過去に骨折したけど、もう大丈夫かな?」と少しでも気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

両親の大腿骨近位部骨折歴
遺伝的な影響が関係しています

ご両親のいずれかが大腿骨近位部(太もものつけ根)を骨折されたご経験がある方は、将来的にご自身が骨粗鬆症になるリスクが高いといわれています。これは、単なる偶然ではなく、骨のもろさや構造に関係する体質が、親子で似ている可能性があるためです。

骨粗鬆症は、遺伝的な影響を受けることがある病気です。そのため、骨折の家族歴は、将来の骨の健康状態を予測するうえでとても大切な手がかりとなります。

また、親の生活習慣(たとえば、食事の好みや運動習慣、日光に当たる時間など)は、無意識のうちにお子さんに引き継がれていることがあります。これらも骨の健康に影響を与える要因の一つです。

ご家族に骨折歴がある方は、「まだ自分は元気だから大丈夫」と思わずに、一度骨密度のチェックを受けてみることをおすすめします。 当院では、リスクの有無にかかわらず、将来の骨折を未然に防ぐための丁寧な診察とアドバイスを行っています。お気軽にご相談ください。

現在の喫煙習慣
喫煙は骨の健康にも悪影響を及ぼします

喫煙は肺や心臓などの健康に悪影響を及ぼすことで知られていますが、実は「骨の健康」にも深く関係しています。

骨粗鬆症のリスク要因としても喫煙は重要であり、多くの研究により、喫煙者は非喫煙者と比較して明らかに骨折のリスクが高くなることがわかっています。

特に「喫煙者 > 禁煙者 > 非喫煙者」の順に、骨折の発生率が高くなる傾向が報告されており、その主な原因は、タバコに含まれる有害物質が骨の形成を妨げたり、骨への血流を悪化させることで、新しい骨が作られにくくなってしまうことです。

さらに、喫煙はカルシウムの吸収を阻害し、骨の代謝にも悪影響を及ぼします。その結果、骨密度の低下だけでなく、骨のしなやかさや弾力性といった「骨質」まで悪化させることがあり、一見すると骨密度が正常な方でも骨折しやすい状態に陥っていることがあります。

禁煙は、こうした骨への悪影響を減らすためにも非常に有効です。タバコをやめることで骨の新陳代謝が改善され、将来的な骨折リスクを下げることが期待できます。

須恵町ゆうろう内科クリニックでは、骨粗鬆症の診断・治療はもちろんのこと、禁煙支援や生活習慣の改善も含めた包括的な骨の健康サポートを行っています。長年喫煙を続けてきた方や、骨の健康に不安がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

ステロイド薬の使用
ステロイド治療は骨密度を低下させます

ステロイド薬は、さまざまな病気の治療において非常に有用な薬剤ですが、長期間の使用によって骨密度を低下させる副作用があることが知られています。喘息や関節リウマチ、膠原病、腸疾患(潰瘍性大腸炎など)といった慢性疾患の治療において、ステロイドは炎症を抑える効果が高く、多くの患者さんに使用されています。しかしその一方で、骨の健康には注意が必要です。

ステロイド薬が骨に与える影響は多岐にわたります。まず、骨を作る働きを担う骨芽細胞の機能を抑制してしまうため、新しい骨が作られにくくなります。また、骨を壊す働きのある破骨細胞の活動は促進されやすく、骨のバランスが崩れ、骨量が減少してしまうのです。さらに、ステロイドはカルシウムの吸収を妨げる作用があり、その結果、体内のカルシウムが不足しがちになり、骨からカルシウムを補おうとする働きが強まり、骨が脆くなる原因となります。

特に3か月以上にわたってステロイドを使用している方、または過去に長期使用歴がある方は、骨粗鬆症のリスクが高いとされています。そのため、定期的な骨密度検査が推奨されており、必要に応じて予防的な治療(ビタミンDやカルシウムの補充、骨吸収抑制剤の使用など)が行われます。

須恵町ゆうろう内科クリニックでは、ステロイド治療中または治療歴のある方に対しても、骨密度の測定や血液検査を組み合わせた総合的な骨折リスク評価を行っています。副作用をできるだけ抑えながら安心して治療を継続していただけるよう、骨粗鬆症予防にも力を入れています。ステロイド治療中の方や、その影響が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

関節リウマチなどの続発性骨粗鬆症の有無
関節リウマチは続発性骨粗鬆症の代表例

骨粗鬆症には、「原発性骨粗鬆症」と「続発性骨粗鬆症」の2つのタイプがあります。そのうち続発性骨粗鬆症とは、他の病気や薬の影響によって引き起こされる骨粗鬆症のことを指します。

代表的な原因疾患のひとつが関節リウマチです。関節リウマチは、関節の痛みや腫れを引き起こす自己免疫疾患であり、進行すると骨や軟骨を破壊してしまいます。その結果、骨の吸収が進みやすく、骨密度が低下しやすくなります。さらに、リウマチの治療でよく使われるステロイド薬にも骨密度を下げる副作用があるため、骨折リスクがさらに高まります。

このほかにも、糖尿病・甲状腺機能亢進症・消化器疾患(吸収不良症候群など)・がん・腎疾患・早期閉経などが、続発性骨粗鬆症の原因として知られています。

須恵町ゆうろう内科クリニックでは、骨粗鬆症の診断にあたって、こうした続発性骨粗鬆症のリスク因子がないかも丁寧に確認しながら診療を行っています。特に、関節リウマチなど慢性疾患で治療中の方は、骨の健康状態にも気を配ることが大切です。

「骨折しやすくなった」「関節リウマチの治療をしている」など、心当たりがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。骨密度検査や血液検査などを通じて、将来の骨折リスクを予防するお手伝いをいたします。

アルコールの多量摂取習慣
アルコールの多量摂取習慣と骨粗鬆症の関係

アルコールの多量摂取は、骨の健康に悪影響を及ぼすことが知られています。特に日常的に飲酒量が多い方は、骨粗鬆症のリスクが高まるため注意が必要です。

アルコールを多く摂取することで、骨をつくる細胞(骨芽細胞)の働きが弱まり、骨を壊す細胞(破骨細胞)が活発化する傾向があります。これにより、骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨密度の低下が進行しやすくなるのです。

また、アルコールはカルシウムやビタミンDの吸収を妨げることもあり、骨の形成に必要な栄養素が不足しがちになります。長年にわたる飲酒習慣は、骨そのものの質(骨質)をも悪化させ、転倒や軽微な衝撃でも骨折しやすい状態を招いてしまいます。

特に男性は、飲酒習慣が長期化しやすいため、気づかないうちに骨がもろくなっていることも。骨粗鬆症は女性に多い病気と思われがちですが、生活習慣に由来する「続発性骨粗鬆症」は男女問わず注意が必要です。

須恵町ゆうろう内科クリニックでは、生活習慣を含めた問診や検査を通じて、骨粗鬆症のリスクを丁寧に評価しています。「お酒はほぼ毎日」「昔から飲酒量が多い」といった方は、ぜひ一度骨密度検査をご検討ください。早期の予防と対応で、将来の骨折リスクを大きく下げることが可能です。

骨粗鬆症による「いつの間にか骨折」

気づかぬうちに進行する骨粗鬆症性圧迫骨折

「えっ、自分が骨折していたなんて…?」

そんなふうに驚かれる方が少なくありません。特に大きなケガや強い衝撃を受けた覚えもないのに、レントゲン検査をしてみると、背骨(脊椎)が押しつぶされるように変形していた──これが、いわゆる「いつのまにか骨折」です。

この骨折の正体は、骨粗鬆症によって骨がもろくなった結果として生じる「骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折」です。加齢やホルモンの変化などで骨の強度が落ちると、自分の体重を支えるだけの力でも骨が耐えきれず、背骨がつぶれてしまうことがあります。

怖いのは、その多くが「痛みがない」もしくは「軽い違和感程度」で済んでしまう点です。そのため、多くの方が骨折に気づかず日常生活を続けてしまい、背中が丸くなる、身長が縮むなどの変化でようやく気づくケースもあります。

実際、腰痛や足のしびれなどの症状で整形外科を受診され、画像検査で「背骨がつぶれていますね」「圧迫骨折があります」と指摘されて初めて知るというケースは、臨床現場では非常に多く見られます。

予防が何より大切です。

「いつのまにか骨折」は決して珍しい病気ではありませんが、事前に骨の状態を把握しておくことで、未然に防ぐことが可能です。
特に閉経後の女性や高齢の方、生活習慣にリスクがある方は、定期的な骨密度検査や骨折リスク評価を受けることがとても重要です。

須恵町ゆうろう内科クリニックでは、超音波法(REMS)による骨密度測定、血液検査などを組み合わせた精密な骨粗鬆症評価を行っています。

「腰が曲がってきた」「身長が縮んだ気がする」「背中や腰に慢性的な痛みがある」と感じた方は、どうぞお気軽にご相談ください。早期の対応が、将来の骨折リスクを大きく減らします。

軽い尻もちで骨折することも

「軽く尻もちをついただけなのに、骨にヒビが入っていた…」
こんな経験をされた方、あるいは身近で聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

健康な骨であれば、軽く転んだ程度で骨折することは通常ありません。しかし、骨粗鬆症が進行して骨がもろくなっている状態では、日常の些細な衝撃でも骨折が起きるリスクが非常に高くなります。

特に注意が必要なのが、背骨(脊椎)の圧迫骨折です。
「転んだ後に少し腰が痛い気がするけど、大丈夫だろう」と自己判断して放置してしまい、後からレントゲンで骨折が判明するケースも多く見受けられます。

また、尻もちをついた際に腰椎や仙骨などに負荷がかかり、気づかぬうちに骨がつぶれてしまっていた・・・ということもあるのです。

しりもち=骨折の可能性がある人とは?
  • 閉経後の女性(ホルモンバランスの影響で骨密度が低下しやすい)
  • 高齢者(加齢とともに骨量が自然に減少)
  • 骨粗鬆症の既往歴がある方
  • 骨密度を測ったことがない方

これらに該当する方は、一度医療機関で診察を受けることをおすすめします。

周囲の骨もいつの間にか骨折していることも
周囲の骨も"いつの間にか骨折"していることがあります

「一か所の骨折が見つかったと思ったら、実は他の骨も折れていた…」
このようなケースは、骨粗鬆症が進行している方によく見られる現象です。

特に背骨(脊椎)の骨は、レントゲンやMRIで偶然見つかることが多く、自覚症状がないまま複数の圧迫骨折が進行していることも少なくありません。

背骨は連続した構造をしているため、ある椎体が圧迫骨折を起こすと、その上下の骨にも負荷がかかりやすくなり、連鎖的に骨折が起きるリスクがあります。

また、もともと骨密度が低下している方は、ちょっとした動作や咳、くしゃみなどの軽い衝撃でも複数の骨にダメージを受けやすい状態です。

このような「知らない間に骨折していた」状態を放置すると、背骨がゆがんで姿勢が悪くなり、慢性的な腰痛や内臓の圧迫、日常生活の質の低下にもつながります。

須恵町ゆうろう内科クリニックでは

当院では、REMS法を用いた骨密度検査に加え、必要に応じて画像診断も組み合わせ、見逃されがちな骨折の有無をしっかり評価しています。

「骨折した記憶がないのに、いつの間にか背が縮んでいた」「姿勢が悪くなってきた」などの兆候がある方は、複数の"いつの間にか骨折"が進行している可能性があります。

ご自身の骨の状態を正しく知ることが、将来の骨折予防につながります。
少しでも気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

アクセス

092-410-2334

〒811-2112
福岡県糟屋郡須恵町大字植木477-40

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